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創業者の生い立ちと想い!

化石大好き少年がIT業界へ

幼い頃の私は、化石掘りの大好き少年でした。
私が育った長野県小川村という山村には、海の生物化石がたくさん出土していたのです。
毎日、ノミと金づちを小学校に持っていき、帰りには化石掘りに行くのが楽しみでした。
想像できないと思いますが、それは楽しい時間でした。
父親は、土器・石器収集家という影響もあり、
将来は「考古学者になりたい」と漠然と考えていました。

上京➡就活失敗

ところが、高校の進路相談のときに、「考古学では飯を食っていけないぞ」
とアドバイスされ、であれば、「古いことから最先端のコンピュータを学んでみよう」
と考えを変えた次第です。

上京して入学したコンピュータ専門学校では、生活費のためにバイトに明け暮れました。
無事卒業というときの就職活動で、地元長野県のIT関連企業を受けましたが、みごとに落選。
当時、地元長野県にはIT関連企業が3社しかなく、
大卒優先で専門学校卒学生は相手にしてもらえないなど、苦汁をなめました。
しかたなく東京のIT関連企業に就職し、社会人となりました。

学歴差別からフリーランスを経験し、起業の道へ

入社したら、ここでも学歴差別。
希望のプログラマーではなく、オペレーターに配属。
2交代制での重労働で体内時計がぶっこわれて、食べ物を受け付けなくなり激やせ。

そうこうして2年後、同い年の4大卒新入社員が入ってきました。
彼らの初任給をみて愕然。
2年先輩の私より、新入社員の初任給の方が高かったのです。
人事部長にかけあいましたが、受け入れられるものではなく、
退社も考えましたが、ここで辞めても自分には技術力がない。

フリーランス時代

そう自覚してからは会社にあったマニュアル類を読み漁り、先輩の技術を盗み取り、
4年4ヵ月で自信をもって退社しました。
複数のIT系企業を回って就職活動しているうち、
フリーランス(当時はそんな言葉もなかったのですが・・・)での仕事を始めていました。

プロフェッサ設立

7年程フリーランスを経験し、信用が生まれ始めた31歳、ある出来事がきっかけで転機が訪れます。
ある生命保険会社の部長さんに、「君の技術力には信頼しているが、
個人には仕事を出せない」と言われたのです。
「じゃー、会社を作ります!」

それが会社を立ち上げるきっかけでした。
個人から法人になっても変わらないことは「いい結果を出せば必ず仕事が生まれる」ということです。
そして、それを継続させていくということです。

大不況を乗り越える

日々苦労の連続、でも楽しい!
起業したのは1990年。91年のバブル崩壊の前年でした。
バブル崩壊後の93年から94年にやってきた大不況で仕事が無くなりました。
下請けをしていたために、仕事を切られたケースが大半でした。

社長である私も働かなければやっていけない時代ですが、仕事がない。
売上がなくても、社員への給料はどんどん出ていく。
自らの貯金も取り崩し、借金までして社員への給料を支払いました。

しかし、それでも仕事がない。
しかたなく何人かの社員に退職をしてもらわなけばならなかった。
これほどつらい事は無く、本当に残念で申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

やっとのことで参画したあるプロジェクト。
そのプロジェクトで、かつて一緒に仕事をし、私を評価してくれていた某大手Sier課長と偶然再会。
この出来事を契機に、仕事をもらい息を吹き返しました。

信用力

「いい結果を出せば必ず仕事が生まれる」
このスタンスは個人の時でも会社を興したあとでも同じです。
出会いという幸運と、今までコツコツと積み重ねてきた人脈に救われたのです。

日々苦難の連続ですが、だからこそ人生は楽しい!

理念

共感し、社員全員が幸せになる。
経営者としての最終目的は、「社員全員が幸せになること」です。
社員数、売上高、年収とか、いろいろな幸せの因子がありますが、
ビジネスパーソンとしての幸福度をあらわす重要な因子は仕事の中身です。

そして、どんな企業にも様々な考えを持つ人材が存在します。
しかし、組織という共同体で苦楽をともに仕事に取り組み、
価値観を共有することができなければ会社としての存在価値はありません。
理念や社長の考え方を共有できる社員がたくさん居ることが重要です。

たとえどんなに学生時代の成績が優秀な人材であっても、
組織を束ねるトップと同じ目標・理念を共有することができなければ、
一員として相応しい人材であるとはいえません。

私が社長として常に意識していることは、
社員が働くことに喜びを感じ、企業理念と価値観を共有し、
共に楽しく仕事をしてもらえるような組織を作っていくこと。

そして、社員全員が幸せになることです。

採用への想い

採用活動の中で感じること
採用現場で最近感じる3つがあります。
1.苦労を体験していない。
人生の困難に直面し、それを苦労して克服した経験ある学生を
見かけるケースが減ってきたように感じます。
それだけ、日本人全体が裕福になったということだと思いますが、
個人的には金銭的な苦労を経験し、
それがいまのハングリーにつながったことは人生にとって有意義でした。

2.個性がなくなった。
ゆとり世代と言われるようになって、押しなべて平均的で、
個性がなくなってきたように感じます。
「ゆとり世代」と言い方を変えると「冒険しなくなった」人間が増えてきたように感じます。

3.親離れできない若者、子離れできない親が増えた。
昔であれば武家社会の15歳で大人の中入りをしていた時代から、
現代の20歳で成人、イコール独り立ちという感覚から、
大学卒業しても独り立ちできない、それどころか社会通念上の
マナーも心得ない若者が増えた感もあります。
独り立ち、大人の仲間入りということは、自分で判断し自分で決めることです。

求めている人材
求めている人材を見極めるポイントは二つあります。

1つ目のポイントは、苦難からの乗り越え経験です。
苦難の定義は人それぞれ違います。
苦難に対して、解決の糸口を自ら紡ぎ、突破していくことができるか。
この発想はとても重要で、物事を考えるときの基本だと思います。

2つ目のポイントは、「受け身人間」についてです。
受け身人間とは、いい意味で言うと「誰かの指示を忠実に行動する人間」のことです。
次に何をするべきか指示を請う「受け身人間」になるのではなく、
自らに目標を課し、実行できるような人間を目指していただきたいですね。

私が求めている人材は、問題に対して自らの解決策を企画し、
行動することができる「積極的思考」の持ち主です。
要は言われて行動するのでなく、自ら提案・行動していくということが重要です。

ただ待っているようでは駄目です。
自ら問題を発見し、解決策を見出していく、
その過程に喜びを感じてもらえるような人材と、ぜひ一緒に働きたいですね。

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